2016年3月7日、株式会社サイバーエージェントを訪問し、3名の社員の皆様にインタビューさせていただきました。お話のテーマ・内容はお一人ずつ異なり、大変に勉強になりました。そして、どなたのお話にも共通していたのは、チャレンジすること・社員としっかりとコミュニケーションをとることでした。これは、サイバーエージェントの組織風土だと感じました。一般的には、事業の多角化が進み、社員も急激に増えたときに、チャレンジし続ける組織風土を維持することは簡単なことではないと思います。こんなに魅力的な会社で活躍されている社員の方から直接お話をお聞きすることができて、大変勉強になりました。とてもお忙しい中、長時間ご協力いただき、本当にありがとうございました。
向坂 真弓 様(人事統括本部 人材科学センター: 前列左端)と、小山ゼミメンバー
【1】 宮田 岳 様 (執行役員(CA18)・インターネット広告事業本部 局長)
宮田様は2012年に入社し、現在CA18(執行役員)とインターネット広告事業本部局長を務めていらっしゃいます。宮田様からは、CA36という若手の選抜研修についてお話を伺いました(宮田様はCA36の第一期生)。
CA36は、インプット(集合研修)とアウトプット(実践)がバランス良く設計されたプログラムだということがよく分かりました。全社的な視点が身につくだけではなく、学んだことを自分の頭で考え、活かせるようになっていて、得るものが大きい研修内容だと思いました。この「自分で考える力」が、サイバーエージェントの強さになっているのだと思います。
また、CA36に参加して良かった点として、(1)他部門の現場の声を聞けたこと、(2)社外の人から様々なことを学べたことだとおっしゃっていました。研修で努力するだけではなく、色々な人と積極的に関わりを持ち、学び、活かしていくことが大切なのだと思いました。
【2】 田村 有樹子 様 (人事本部 労務グループ)
田村様からは、女性が長く働き続けられる職場環境を促進する新しい人事制度「macalon(マカロン)」についてお話を伺いました。
macalonは3点を重視して作られた制度です。(1)女性が使いやすいこと、(2)(男性社員を含め)社員全員が不平等を感じないこと、(3)社内に浸透しやすいことです。(3)に関しては、制度のネーミングがとても工夫されていて、誰でも興味を持ち、分かりやすい名前だと感じました。また、「妊活」への支援がmacalonの一つの柱になっていることで、新しいことを実践しようという意気込みが感じられる制度となっており、まさに新しいことに挑戦するサイバーエージェントならではだと感じました。
田村様のお話を伺って、女性が働きやすい環境を自ら作り出そうという熱意はもちろん、実現に至るまでの細やかな配慮を感じました。細やかな配慮は、サイバーエージェントの文化の1つである「対話」に根ざしているものだと思いました。「自ら生み出す力」と、それを具現化するための「対話」の重要性をとてもよく理解できました。
【3】 桑野 俊一 様 (株式会社渋谷クリップクリエイト 代表取締役社長)
桑野様は現在入社6年目で、渋谷クリップクリエイトの社長でいらっしゃいます。桑野様からは、社長の役割についてお話をしていただきました。私たちは、社長とはどのような役割なのか、正直漠然としていたので、今回のお話はとても考えさせられる内容でした。
社長は常に社員の先頭に立ち、自分の考えを信じ、周りからの意見に惑わされずに社員を導く必要がある、とおっしゃっていました。また、社員を成長させるには、仕組みやノウハウを変えるのではなく、自分自身が成長すべきであり、会社は自分の「写し鏡」だという考え方がとても印象的でした。
社長は、会社のこと、社員のこと、そして社員の家族のことも念頭に仕事をするという、大きなプレッシャーのかかる役割なのだと改めて認識しました。しかし、だからこそ全力で挑むことができるのだろうと思います。
また、「周りを変えたいなら、まずは自分自身が変化することが必要だ」という桑野様のメッセージは、どの立場の人にも共通することで、私たちにも当てはまることだと思いました。桑野様のお話から、たくさんのことを学ばさせていただきました。