ゼミ生報告: 小山ゼミ2015年夏合宿

JAL訪問、集中討議「日本型HRと女性」


2015年9月7日・8日の2日間、小山ゼミでは合宿を行いました。企業訪問(日本航空株式会社)と集中討議(日本型HRと女性)を行い、濃密な時間を過ごすことができました。

 

今回のゼミ合宿の目的は2つありました。

一つ目は、日本航空株式会社(JAL)を訪問しお話を聞くことで、組織コミュニケーションとキャリア開発の「実践」を理解することです。

二つ目は、一期で学習したことを踏まえて、「日本型HRと女性」というテーマで自分で資料を収集し、問題発見・問題解決アプローチで、意見を組み立てることです。そこで行われたのが、集中討議(個人発表とディスカッション)です。

【1】日本航空株式会社 訪問

   (訪問先: 意識改革・人づくり推進部 教育・研修グループ 担当部長 板谷和代 様)

 

 板谷様と小山ゼミ訪問メンバー

羽田空港に集合してから私たちが最初に向かったのは、新整備場駅からほど近い、「JAL SKY MUSEUM」です。

 

入館してすぐに目に入ったのは、モデルプレーンタワー。他にも、JALグループの歴史が年代ごとに書かれている大年表や、JALグループの歴代制服が展示されていました。

そして一番盛り上がったのは、制服体験エリアです。JALスタッフの制服を簡単に着ることができ、航空機の大型パネルやコクピット模型を背景に、記念撮影をすることができました。

モデルプレーンタワー 

 JALグループの歴代航空機の1/50サイズのモデルプレーンが螺旋状に展示してあります

大年表 

50メートル以上の長さがある年表には、JALグループの歴史が年代ごとに書かれています


制服

歴代のキャビンアテンダントの制服が沢山ありました!

制服体験エリア

航空機の大型パネルを背景に写真を撮りました

 


このようにしてJALミュージアムを満喫した後、日本航空株式会社の研修室に移動して、板谷様からお話を伺いました。

板谷様からは(1)JALグループとしての理念共有の取り組み、(2)偶然性を活かすキャリア開発の実践について、お話を聞きました。

(1)JALグループとしての理念共有の取り組み

板谷様から色々なことを学んだのですが、なかでも一番印象に残ったのは「モチベーション&コミュニケーション研修」についてです。「研修」と聞くと講師から一方的に教わるイメージがあったのですが、そうではなく社員一人一人が考え、社員同士がコミュニケーションをとることに驚きました。企業理念にあるように社員の幸福を追求し、お客さまに最高のサービスを提供しようとしていることが伝わってきました。

 

(2)偶然性を活かすキャリア開発の実践

板谷様がご自身のキャリアについて話して下さいました。異動や転勤を通じて、様々な経験をしたことが分かりました。

お話の中で感銘を受けた言葉が「偶然のチャンスをいかに掴むか」というものです。板谷様は偶然のチャンスも確かなものにし、沢山の経験をされていらっしゃいます。一見「普通」の一日に思われる日常にも、実は何らかのチャンスが潜んでいるかもしれないし、ちょっとした出会いが何かのきっかけになるかもしれないなと思いました。

一日一日を大切に生きて、偶然のチャンスをきちんと掴んでいきたいです。

 

また、社会人になっても、自分次第で色々なキャリアを築けるということを学びました。でもそれは、板谷様の努力があってこそだと思います。板谷様のように素敵なキャリアを築けるよう、日々精進していきたいです。

【2】集中討議「日本型HRと女性」


集中討議の様子。ディスカッションは深夜まで続きました。

JAL訪問後は、宿舎がある三浦海岸に移動しました。宿舎では夕食後、「日本型HRと女性」というテーマで集中討議を行いました。


日本型HRに関しては、前期のゼミ活動でも多くの議論を重ねてきたため、今回は問題発見・問題解決アプローチで自分の意見を組み立て、内容の濃い個人発表とディスカッションができました。

 
(1)個人発表

まず、個人発表では、「多くの日本企業で、女性管理職が30%になっていない要因は何か」「どうすれば、女性管理職を30%に増やすことができるのか」について、事前に各自が資料を集めて、考えてきたことを発表しました。

(2)ディスカッション

次に、ディスカッションでは、お互いに疑問に感じていることを話し合い、”問題発見”としては「女性の正規雇用が男性と比べると少ない」「妊娠・育児を理由に退職する女性が多い」「育児をしながら働く環境が十分に整っていない」といった意見が出されました。

また、”問題解決”のためには、「育児をしながら管理職として働ける新しいキャリアパス・人事制度の確立」「ポジティブアクションの積極的な推進」「女性自身が意識的にキャリアデザインし、ロールモデルを見つけることで、自信を持つ」などのアイディアが出ました。


今回のゼミ合宿では、実際の企業に訪問させていただき、とても貴重なお話を聞くことができました。また、集中討議では、内容の濃いディスカッションができました。
また、今回のゼミ合宿に参加出来なかったメンバーには、2期の開始後(10月12日)に合宿の報告をしました。その報告会には社会人のゲストも参加してくださり、再びディスカッションが盛り上がりました。

 

今後も社会人のゲストをお招きしてのゼミ活動があるので、しっかりとお話を吸収していきたいと思います。また、「日本型HRと女性」というテーマは、これからも情報収集をしたり、ディスカッションを重ねることで考えを深めていきたいです。